ビオトープ管理士試験の計画部門に合格すると、ビオトープ計画管理士の資格が得られます。この資格の英語表記は『Biotope Planners』、広範囲な地域計画のプランナーといった解釈です。動植物の生活区間の保護や創生も考慮して、地域の自然を保護・復元するための都市計画や農村計画を考える役目を担います。国土計画や地域計画など、スケールの大きな環境プロジェクトに関わりたい人に向いている資格です。
例えば、国家公務員や地方公務員として地域の環境開発計画に携わりたい人は、計画部門を受けるのがいいでしょう。ただし、計画部門の試験では法律に関する問題も多く出題されますので、法律関係に馴染みがない人にはハードルが高くなります。
ビオトープ計画管理士に必要なのは、野生動植物の生態調査や、生態系を守りながら土地を利用する方法の知識。そして、土地利用に関係する法律の知識も重視されます。生き物の生活空間も踏まえた土地利用を計画していくには、まず土地の性質、自然環境の現状と問題点を把握したうえで、さらに法律・制度を考慮しながら利用計画を立てることになるからです。環境との調和に対する意識が求められます。
この資格が活かせる仕事は、土木・造園業や建設業、環境調査業、コンサルタント業、設計事務所、公益法人などです。国や地方自治体が主導する大きなプロジェクトに関わる企業や団体からのニーズが増えています。
また、公共事業を行う際にも環境へ配慮することが当たり前になりつつあり、行政が主体的にビオトープ事業を実施することも増えています。聞いた話では、地方自治体の職員にもビオトープ計画管理士資格を取得する人が増えているとか。
河川全域の生態系を守る方法を立案したり、野生動物の生態調査を行うなど、社会的にも重要度の高い業務でビオトープ管理士が必要とされているようです。
また、身近なところでは地域住民の方々や、小中学校の児童・生徒と一緒になってワークショップを通じた町づくりを進めていく機会が増えているので、そうした場でも活躍できるでしょう。