ビオトープ管理士には、1級と2級のそれぞれに施工部門・計画部門という2種類の部門が存在します。どちらの部門を選ぶかは試験を受けるときに選ぶことになるのですが、部門によって仕事内容は大きく異なりますので、自分のやりたい仕事にあった部門を選ぶことが大事です。各部門の業務の特徴は、以下のようになります。
●計画部門
都市開発や地域計画など、大きなスケールのプロジェクトで、生態系を重視した環境にするための方針作りや法的手続きなどに関わります。地域全体の自然環境と生き物の生活空間を念頭におき、行政との関連、法律、政府の政策といった要素も踏まえてより良い計画立案や開発を行う発想が求められる部門です。広い視野と法的知識が重要になります。
試験対策としては、生物に関する事柄に加えて、土地利用計画の計画、設計等にかかわる法制度を押さえることがポイントです。
●施工部門
環境保護の現場で生態系保護・創生に直接関わる部門です。その土地に生きる動植物の植生や生態を把握し、池や樹木の配置、コンクリートの使い方など、直接的な判断で最適なビオトープ環境づくりを進めます。自然環境や生き物とより密接に関わる仕事がしたい方は、こちらの部門を選ぶといいでしょう。
この部門の試験では、生態系と動植物の具体的知識が重要になります。これらの要素を念入りに学習しておきましょう。
では、それぞれの部門にはどんなタイプの人が向いているのでしょうか。
まず計画部門は、国や都道府県、市町村など、大きな視野での環境作りを手がけたい方に適しています。動植物との共生も踏まえて、都市や地域の活性化をうながすプロジェクトを取り仕切る醍醐味は大きいと思います。
一方の施工部門は、ビオトープ活動の現場で環境保全や創生に直接関わりたい人に向いています。自然や生き物と深く接しながら、共生の道を切り拓く意欲のある方にはヤリガイの持てるフィールドです。
2つの部門の試験問題には重複する部分があるものの、重点ポイントはそれぞれ変わってきます。1回の試験で受験できる部門は一つだけなので、部門を間違えてしまうとまた1年近くの勉強が必要になってしまうかもしれません。部門の内容をよく確かめて、自分がやりたい仕事にあった進路を選ぶことが大事です。